☆SMの語源
SMは、サディズム(Sadism)とマゾヒズム(Masochism)が組み合わせられたサドマゾキズム(sadomasochism) の略語。日本では「SM」をそのままエスエムと読むほか、サドマゾということも多い。
それでは、サディズムとマゾヒズムという言葉はの意味は・・・
「サディズム」は、この嗜虐性行為にのめり込んで何度も暴行容疑で投獄されながら、最期には狂人扱いされてしまった、作家であり、フランスの貴族マルキ・ド・サド(サド侯爵)の名に由来する。それまでは人前で口にするのも憚られたSM行為を克明に書き綴った『悪徳の栄え』や『ソドム百二十日』などは、19世紀中頃から20世紀初頭にかけて多くの人々の度肝を抜き眉をひそめさせたが、とりもなおさずそのことがSMを表舞台に引き出すことにつながった。
「マゾヒズム」の方は、精神的肉体的な苦痛に快楽を感じ、情婦との間に自らが彼女の奴隷となりその願望と命令のすべて実現することを誓った契約書まで交わして、やはりそうした自らの体験をもとにした『毛皮を着たヴィーナス』などの小説を発表した19世紀中頃のオーストリアの作家ザッヘル・マゾッホの名に由来する。
☆SMプレイ、道具の歴史あらまし
サディズムとマゾヒズムは、19世紀末のヴィクトリア王朝時代に地下世界で繰り広げられていた。コルセットや鎖、革具といった女体拘束具によるSEX/SMプレイが始まり。
支配する「S」と支配される「M」という立場の倒錯的プレイが確立されて始まったSMプレイ。現在もその基本コンセプトはかわっていない。しかしながら、使用する道具、拘束具は常に時代と共に進化し、次々に新しいものが生まれている。黒いハイヒール・ブーツに黒いストッキング、革製コルセット、黒革ロング手袋にアイマスクといった、絵に描いたようなSMスタイルができあがったのは20世紀後半。革製拘束具も時代に合わせて進化し、無骨なデザインからよりスタイリッシュになり、近年、ヨーロッパではステンレス製の斬新なデザインの拘束具が人気になりつつある。
ここで、忘れてはいけないのは、SMプレイは双方同意のうえで「叩いたり、叩かれたり」といった行為が行われ、また深刻な負傷を発生させないよう抑制された暴力または工夫された擬似的暴力であり、またお互いの信頼関係で成り立っている行為であるという事。一方的なサディズムはドメスティックバイオレンス(DV:配偶者からの暴力)であり悲劇的な状況を発生させ、そのような行為は「SMプレイ」とはいえない。
☆日本でのSMは
江戸時代、罪人を捕らえる、つまり拘束するために、人体を縄で縛る事がに起源と言われていて、それが後に性的嗜好と発展して俗に「緊縛」と呼ばれる縄で縛り付ける行為が、日本での「SM」の始まり。その後、多彩な縛り方が考案され、亀甲縛りなどはその典例で誰でも一度は耳にしたことのあるでしょう。緊縛にも「緊縛師」と呼ばれる専門家が存在するなど独自文化も形成している。近年では「ソフトSM」と呼ばれる「手を(軽く)縛る」や「目隠しをする」といった行為も人気となり、非日常性を楽しむ方向性にある。縄の文化に加え、簡単に縛れる海外の拘束具がメジャーになって最近では「SM」と言えば、手枷、足枷、口枷を連想する方も多いはず。縄にこだわった「緊縛」、皮革製拘束具の「SM」双方を含めると潜在的愛好者層は相当数にのぼると見られている。日本では羞恥プレイや緊縛プレイといったジャンルのプレイも相当な比率を占め、同愛好者層の幅の広さも伺える。最近は、「1人SM」、「自縛」と言う行為も密かなブームとなっており、映画(ポルノではなく一般公開)も作られほどだ。日本で「SM」は、性的な趣味嗜好の一つとして、すでに、一般的となっている。
☆女性用貞操帯の歴史、目的の変化
貞操帯、そのルーツはヨーロッパ中世の男性達が、 妻の浮気を防ぐために考案したものとされています。 十字軍に従軍する兵士が長期間家を留守にする時、 妻や恋人の貞操を守るために装着させた事から始まるという説が一般的。
その他の説としては女性が自身を暴漢から守るために装着したとする説などいろいろと在りますが、歴史的な資料が乏しく、特定できません。
当時の貞操帯(中世)は、外部から破壊できないようにその多くが金属製で、重く不便なものであったと考えられます。もちろん長期間身に付けることが前提のため、着用したまま入浴や排泄が可能な構造とはなっていますが、完璧に清潔を保つのは難しいでしょう。 そんな不便な貞操帯は女性自身からではなく、多くは嫉妬深い中世の男性達によって、施されたものでしょう。
現代においても、貞操帯は進化しながら存在し続けています。本格仕様の金属製貞操帯は、バイブレータの振動も性器に伝えない構造となっているため、被装着者の自慰をほぼ完全に防ぐことも可能です。
一方本来の自慰、性交をシャットダウンする目的で誕生した貞操帯も、現在では逆に性的嗜好の目的で使用されるように目的が変わってきた。女性の貞操帯の内側に、装着時に女性器や肛門に挿入される位置にバイブ、ディルド、プラグが取り付けられていたり、またはそれらの機器を挿入した状態で貞操帯を装着し性交を禁じた上で、自慰をさせるための器具として使われるようになった。SMプレイでは、拘束した上で、貞操帯を装着し性交を禁じ、局部(貞操帯の上から)や他の性感帯を責めるプレイも定番である。
☆拘束具の名前と説明
ギャグ :口枷、くつわのこと。ボールギャグ、リングギャグなどいろいろなバリエーションがあり、
種類 によって目的が若干異なりますが、基本的な目的は、まともにしゃべることをでき
なくすること。口を閉 じることができなくなるため唾液が垂れ流しになる為、SMプレイ
においては羞恥プレイで使用される。最近は、口にくわえる部分にフタの付いたドレイ
ンマスクが人気。
(当店品名:SM ボンデージ 口枷 ドレインマスク025)
ノーズフック :鼻吊り用のフック。鼻に引っ掛けて、上に引くことにより、豚の鼻のようにする為の用
具。醜い顔を強制的の作り、辱めを与えます。 こちらも、羞恥プレイで人気アイテム。
(当店品名:SM ボンデージ ノーズフック ピッグ037)
アイマスク :本来は明るい所で寝る為の道具ですが、SMプレイにおいては、「見えない」と言う、
シチュエーションを演出する道具として使われます。たとえば、拘束されて、アイマスク
を着けられ、次に何をされるか分からないと言う不安感、さらには恐怖感をも与え、M
性を呼び覚ますきっかけとなる場合も。
マスク :装着することで、自分を隠し開放できる道具。顔を隠すことにより、自分を相手に対して
違うイメージにする為、普段できない行為も可能にします。変身願望にも近いでしょう。
「装着している自分と、装着していない自分は別の人間」とする人も。
全頭マスク :頭部をすっぽり覆ってしまうマスク。もはや、誰だかわかりません。アイマスクと同じ「見
えない」というプレイに加え、頭部全体を覆う為、音も聞こえにくくするため、より深い
恐怖感、不安感を与えます。ハードなSMプレイにおいては、全頭マスクは、装着した
人物の顔を隠し、その人物を否定し、SM奴隷とし、人格否定の道具として用要られま
す。装着する者は、もはや1人物の扱いではなく、性欲の道具となり、恥辱,陵辱の限
りを味わいます。
首輪 :通常はペットに使用しますが、SMではM性がSに対して服従,隷従の意味で、Sであ
るマスター(ご主人様)に装着してもらいます。そして主従の関係が成立します。 SM用
首輪は、革製のものからステンレス(金属製)まで、いろいろ販売しています。リードを
付けて、ペットプレイや、家畜プレーなどプレーも様々。
(当店品名:SM ボンデージ ステンレス ハード仕様 首枷023)
手枷、足枷 :文字通り手足を拘束する、基本となる拘束具です。アームカフス、レッグカフスとも呼
びます。ベルトで止めるタイプと南京錠で止めるタイプが基本です。各枷にはDリング
が装備されており、基本的にはチェーンやロープ、カラビナなどでつないで拘束します。
ボディーハネスや首輪につなぐと言ったようにアイデア次第で多彩な拘束が可能です。
最近は、後ろ手に、二の腕と手首を同時に拘束する、アームロックや、太ももに装着
し、開脚させるM字開脚ベルト、袋状の拘束具で腕をスッポリと拘束するアームバイン
ダー、金属のバーで開脚させるレッグバーなどなど。多彩な発展型拘束具が開発され
ています。
(当店品名:SM ボンデージアームロック065、SM ボンデージ M字開脚ベル03、
SMボンデージ アームバインダー ロック014、SMボンデージ オープンレッグバー
082 )
乳枷 :女性の乳房を絞りだすことに特化した拘束具です。乳房枷とも呼びます。形状はブラ
ジャーと同じで乳房を覆う部分がくり抜かれバストホールになっています。ブラジャーを
装着するように枷を乳房に取り付け、左右のバストホールに乳房を押し込みます。やや
小さめのバストホールで狭窄された乳房がまるで鞠のように膨れ上がり、乳首までピン
と立ってしまいます。豊かな乳房の女性の場合、一層被虐感に満ちた乳房に変貌しま
す。
基本的には黒皮製で、シンプルなブラジャー形状のものから、バストの周りから、背中
までガッチリ拘束するタイプ、、装着後、さらに乳房を絞り込むことの出来るバストスク
イーズタイプまで、多くのバリエーションがあります。
全身拘束具 :全身を総合的に拘束する拘束具でSM愛好家には必須のアイテムです。基本的には
ボディ用(胴体)の拘束の事を総称で全身拘束具と呼びます。乳房からウエスト、さらに
陰部まで連結されたこの拘束具は女性のボディをより官能的な姿に拘束することが出
来ます。縄で緊縛するよりも短時間で簡単に拘束できるのも人気の理由です。二の腕
や手首用のベルトが装備されているタイプもあり、形状もベルトハーネスのタイプから、
大きく包み込むような形状のワンプレートタイプまでさまざま。各部にDリングや、丸管
が配置されていますので、手枷や足枷を接続することも可能で、プレイに応じてさまざ
まな拘束が可能な所も魅力のひとつです。近年のヨーロッパでは、ポニーガール用の
ハーネスやステンレス製のハーネスなど新しい全身拘束具が開発され、注目を集めて
います。
貞操帯(女性用) :元々は自慰や性交を防止するために開発された用具ですが、SMプレイにおいては、
マゾヒストへの責め道具、苦痛を与えるというよりは、屈辱を与え、被虐意識と服従管
理を与えるための道具としています。女性器や肛門にディルドやプラグ、ローターなど
の器具を挿入した状態で貞操帯を装着し、実際の性交を禁じた上で、オナニーをさせ
るための器具として使われることもあります。内側に、女性器や肛門に挿入される位置
に振動プラグが取り付けられているタイプもあります。見た目の基本形は一緒ですが、
革製のものから、ステンレス製のハードなものまで、販売しています。
(当店品名:ステンレスB.D 女性用 ハードBDSM貞操帯02 )